去年、同期で入社した一人が退社した。理由は聞かなかったが、何かあってのことだろう。私も、仕事が面白くなければとっととやめるタチだが、とりあえず、ここ3年はやめることができない状態になってしまった。というのが、あるローンを組んでしまっているせいなのだが。
それはともかく、純粋に今やっている仕事が、私がやりたかったものなのかどうか考えると、どうもそういう感じではないことは分かってきた。まぁ、どんなに好きなことでも、いざ仕事となってやりだすと怠く感じることもあるだろうが、私の場合は、今一番つぶしが利く職といえば、まぁ技術職、とりわけコンピュータ系の仕事なら無難かな、てことで、今の状態にあるわけだ。この選択はある意味成功で、ホントに無難な生活をさせてもらっている。
ただね、無難なのが一番いいのかというと、そうではないと思うのだ。みんな夢はあるし、やりたいことはある。それをやろうとして、で、やってみて、結果、挫折した、で、無難な職に落ち着く、というのはアリだろう。しかし、それって今の日本ではかなりの冒険になる。夢を目指した後の生活の保証ってのがほとんどない、まぁ、だから夢だともいうのだが、やはりやりたいことはやれて、失敗しても人生そのものの失敗に繋がらないような社会にはならないものか、とは思うのだ。ここでいくら希望をいっても仕方ないのだが。
ちなみに、私にも夢はある。しかし、今のままの生活では、この夢は永遠の夢で終わってしまうだろう。ホントに目指すのであれば、やはり今の生活をなげうって、くらいの覚悟は必要なのだ。その踏ん切りが、いつできるだろうか、と、自分の性格を考えると甚だ疑問なのだが。
1999/03/03
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