猫の日

今日2月22日は、ニャンニャンニャンで「猫の日」だそうだ。また安直な語呂を考えたものである。

うちの近所には猫が多い。今も、アパートの窓から二匹ほど姿が見える。一匹は鈴をつけてるので、どこかの飼い猫だと思うのだが、それにしても野良猫と戯れていて、飼い主は対処なしなのだろうか。それとも、既に去勢手術でもやっているのか...

そういえば、私の周囲は猫好きが多い。学生時代の知り合いも猫好きが多かったし、今もそう。実をいうと、私自身は猫はあまり好きではない。
というのも、少年時代、猫にはあまり良い思い出がないからだ。やはり幼馴染の友人宅に猫が数匹いた。私は無邪気な子供なので、動物と甘く
見てかかって、その猫にザルなどをかぶせたりして意地悪をする。物陰に隠れたりすると、ほうきなどでつついて無理やり出そうとする。いや、今の私はそんなことはしない（勿論）。ただ、子供というのは、誰でも結構残酷なものであるということだ（言い訳？）。

そんな状況だから、おそらく猫の方もたまったものではなかっただろう。ある日、いつものように私がその猫をからかって遊んでいた。その日は私自身なにか不機嫌で（その理由は忘れた）、いつも以上にその猫を追い詰めてしまう。出窓の端に猫を追い詰め、捕まえようとしたそのときである！その猫は私に飛び掛ってきて肩口から腕にかけて引っかいた上に、小便までたれて行きやがった。窮鼠ならぬ、窮猫人を引っ掻く、である。あれは参った。引っ掻かれた傷は痛いし、出血もかなりだし、小便でくさいし、一気に形勢は最悪に転じた。

まぁ、あのとき悪かったのは私だが、あれ以来、猫はあまり馴染めなくなってしまった。ときどき、あの鳴き声を聞いただけでムッとすることもある。しかしね、周りは猫好きばかりだから、あまりそれを表情に出すことはない。

しかし、何で猫を好きになるのだろう。彼奴らは、人間に身の安全と、餌と、住居を提供されているが、その恩をまるで感じていない。餌も必要なければ、その辺で勝手に遊んでいるくせに、餌の時間になるとしっかりそれを要求してくる。その身勝手さ。その点、犬は違う。犬は体でもってその感謝の意を表現してくれる。愛嬌もあり、とても親しみがある。猫などより、犬のほうが百万倍可愛い！

犬は、一日の恩を三年は覚えている、というが、猫は、三年の恩を一日で忘れる、などといわれている。当然、彼らの思考回路は大きく違っているのだろう。しかし、やはり私は犬派である。

2001/02/22

[ MENU ]