あたりまえのこと

産まれたばかりの“しわくちゃまんきんたん”の赤ん坊を見て、多くの女性は「ああ、可愛い！」などという。私に言わせれば、あれのどこが可愛いのか分からない。むしろ、気持ち悪りぃ、などと感じることも。これは私が子供を持ったことがないからそう思うのか。いや、同じ境遇の女性もやはり「可愛い」と思うらしいので、それも違う。母性本能、というやつなのか。確かに生まれてきた赤ん坊を、いきなり「憎たらしい」なんて思った日
にゃ、人類絶滅の日も近いのだろう...

人にとっての当たり前が、私にとっては当たり前でない、その逆もまたある。しかし、誰にとっても当たり前のこと、ということもあるだろう。実は、その誰にとっても、というのを見つけるのは、科学の世界で困難を極めているのだろうと思う。

地面に立つ。上を見上げると青い空。そこには白い雲が流れている。ときおり空気の流れ（風）を感じる。足元は地面である。当たり前である。これが逆になることはまずない。そんなことを疑うやつは発狂してるんじゃないか。

実際、当たり前のことを疑うという面倒なことを私たちはまずしない。それを信じていれば、とりあえず生きていられるし、不都合もない。ただ、歴史的な進歩というのは、いつもその当たり前のことを疑って壊して見ることに始まっている。

じゃ、当たり前のことって何だろう？やはり、まずそこからか...

2001/01/21

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