心に平安を

来月は車の車検、そして同時に保険も満期、さらに今のアパートの契約更新に賃貸保険も満期、とことん出費が続く。しかも、どれをとっても何かトラブルがない限り見返りのない保険料ばかりだ。実に虚しい。そして憂鬱だ。いつも思うことだが、私たち（私だけか）は、常に何かしらの不安を心に抱えているのだな、と思う。スッキリ胸の支えがない、ということが、ココ数年、というか、ここまで生きてきてなかったような気がする。

長いスタンスで見るなら、小、中学生の頃は、私はカナヅチというコンプレックスを持っていて、水泳の授業が非常にイヤだった想い出がある。高校では、プールがないために水泳の授業からは解放された。しかし、次は大学受験、そして日々の定期試験、模擬試験に追われる。その受験も突破し、とりあえず大学生。おそらくこの時代が一番平和だったろうか。それでも後半は、単位の問題、卒研の問題、就職の問題などに悩まされた。そして今、社会に出て、職場でもいろいろ問題を抱えている。まだ人間関係で、というのはないが、資格取得が半強制になっていたり、開発の具合が思わしくなかったりなどの問題は、かぞえればキリがない。人生そんなものだろう。

最近起こった出来事で考えてみる。昨年夏、まず車の横っ腹をこすってしまい、その修理に夏のボーナス殆ど飛んでしまった。でも、とりあえずボーナス日に近い日で良かった、と思うこともできる。車が戻ってきた。ホッとしたところで、今度は会社に半強制されている資格取得の試験の案内。また実りもしない勉強をして受験か。と、その試験も終わり、ようやくこれで問題ない日々を送れるか、と思っていたら、飯に石がはいっていて、それを思いっきり噛んだために歯に詰めていた金属が取れてしまった。歯医者へ行ったら、当然のごとく他にも虫歯を見つけられ、年末まで通う羽目になってしまった。本当になにも問題なし、オールオーケーで過ごせる日というのがないのだな、とつくづく思う。

しかし、いざ全く何もない、本当にオールオーケーで過ごせる日が来たとして、それを心から安息できるだろうか、と考えると、なかなかそうもいかない気もする。平和になれば、そこから不幸に落ちていく不安、というものが生まれてくるもの。常にその可能性があり、そこから逃れられないのだからしょうがない。そうでないにしろ、人は、何かしら自分の不安要素を見つける努力をして、それを憂えて生きているのだなぁ、と思う今日この頃。

さて、とりあえず今、来月までに多額の保険料を支払わなければならないのだが、おそらくそれで今月分の給料で光熱費や家賃を除く自由なお金はほぼゼロになることは確実。そろそろ新しいスーツなども欲しいと思っていたところだが、それどころか、来月の食費も危うくなってしまった。どうしたものか...

2000/01/12

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