ミレニアムの正月

Y2Kも予想されたほどの混乱はなく、とりあえず平和なスタートを切った新ミレニアム。この正月、これでまたいくつかのイカサマ宗教が破綻したんだろうなぁ、などと思いつつ、実家で箱根駅伝なぞ見て過ごしていた。そう、今年の正月は久々に帰省した。情報産業系の職のくせに、そうした問題とは無縁に年末年始を過ごさせて貰ったのは、まぁ運がいい方なのかな。まぁ、私自身は開発オンリーできたし、これまで作ったプログラムといってもお客さんに納めたのは１つだけなので、それに問題があることはまず考えられないということで、大きく休みを取れたわけだ。

今年は、何年かぶりに寝台特急で帰省した。いつもは車なのだが、冬ということもあり、山道は凍結することが予想されたので、そろそろ丸坊主のタイヤを履いているあの車で帰るのはちょっと危険かな、と思いとどまった。車でなければ新幹線、というのが定石だったが、年末年始は満席状態。さすがに新横浜〜岡山間を自由席で取るのは、これも危険すぎる。絶対席なんか空いていない。

さて、この寝台特急「出雲」号。以前は早いのと遅いのと２本出ていた（下りなら１号と３号があった）と思ったが、今は１本にまとめられていた。あっちも寂れているのかねぇ、と思っていたら、どうも、京都から山陰本線に入らず、そのまま東海道から山陽本線を辿って米子にぬけていく、実家の鳥取を通らない版の「出雲」号（「サンライズ出雲」とかいうネーミングだった？）が新しくできていた。あらら、鳥取無視されちゃったのね。ま、山陰本線は電化もされていない単線だから、とても走りにくい路線であることは確かだ。

がたごと揺られて１０時間余り、故郷の駅に着いてみれば、なんと駅にエスカレーターが付いていた（少なくとも２年前はなかった）。そして、駅構内にマクドナルドの店舗が入っていた。驚きだ。いや、普通の駅なら当たり前の変化だろうが、鳥取駅というのは、利用者もそういるわけでなく（地元の交通手段は専ら自家用車やバス）、ましてや、鳥取県というのは、全国で唯一「セブンイレブン」がない県なのである。その駅に、これだけの変化を加えるというのは、かなり無理したなぁ、という感じする。と、外に出れば、これは相変わらずのおとなしい町並みだった。ああ、こんなもんこんなもん。

とりあえず、仕事に追われる日々から一時抜け出して休息はできた。実家に帰れば、飯や風呂や洗濯は勝手にできてるから、これは楽ちんである。こういうとき、男で良かった、と思う。女なら、いろいろ手伝わされるだろうなぁ、などと、こんな時ばかり男女偏見を考えてみたりもする。

さてさて、今年はどんな年になるか。

2000/01/09

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